となりの島の住人 [うつ病]
となりの島では、系列会社の人たちが仕事をしています。というより私達が間借りしている状況で、私達数名以外は全部系列会社の人たちです。
なので、私の部署の人以外は基本的に関係のない人達です。なので私としては会社の雰囲気の中にいながら、周りに特別気を使わなくてよい環境にいます。
隣の人たちの会話も時々聞こえてきます。隣の島では6名が一つのチームになっているようです。この中にとてもネガティブなオーラを発している人がいます。本人はネガティブなオーラを発しているつもりはないのでしょう。仕事もしっかりやっているようです。ネガティブなオーラを感じ続けるとなんとなく疲れてきます。また、嫌悪感を強く持つようになってしまいます。恐らく、これからも同じような発想や言動をする人にめぐり合うはずです。だから、どうして私の心が反応するのかとても不思議です。というより、そうやって、自分の心の嫌悪感という当座の問題のすり替えを行っている訳でもあるのですが。
その人は、「ですから~」で話し始めるのが口癖です。チームの中では、職歴が長く、色々知っているのですがリーダーではありません。その隣に座っている寡黙な人がリーダー的役割を果たしているようです。上司は少し離れたところに席があるようで、普段はいません。
「ですから~」さんは、なにかにつけ「ですから~、(過去の歴史が延々続く・・・)で、それは大変でした。私(たち)は頑張ってきた訳ですよ。」と、経験談を話しています。
先日、そのチームのところまで上司がやってきて、リーダーに「何とか彼らを助けてやってよ。今回だけだからさ、お願い。」
リーダーは「でも、その仕事は前回の組織変更の時に、彼らの仕事ということに決まったはずです。」と切り替えします。どうも、今回の話は上司も負い目を感じているらしく、とても丁寧に気を使いながら接しています。
「そうですよ。電話で連絡くれれば相談にも乗らないでもないのに、してこないじゃないですか。」と他のメンバーも参戦してきました。「ですから~」さんは、さっきまでしゃべっていたのにパソコンとにらめっこして、一生懸命に何か入力しています。
「わかっているって。でも、彼らもやりたいんだけどノウハウがないんだよ。」と上司。どうも、組織上はやらなくてはならない仕事が上手く回っていないようです。
ひとしきり押し問答が続いた後で、上司とリーダーの間で折り合いがついていきます。
「では、今回だけということで。担当者に連絡するように伝えていただけますか?」とリーダー。
「了解。じゃ、段取りしておくから。申し訳ないけどよろしくたのむ。」
「君も、聞いていたかどうか分からないけど、よろしくお願いするよ。」と上司は帰り際に「ですから~」さんの肩をたたきました。
「いや、今、急ぎの仕事に集中していたので聞いていませんでした。ごめんなさい。」(嘘だろう! 耳ダンボにしてたじゃん。)
「じゃあ、後で聞いておいて。とにかくよろしく頼むよ」 と上司は仕方ないなという感じで戻っていきました。
リーダーも、上司との駆け引きに疲れてか、何か用事があったのか、すぐに席を外しました。その時です。
「で、どう思いますか~? 今の話」と「ですから~」さん。(やっぱり、めちゃくちゃ聞いていたんじゃない!)
聞かれた同僚は「まあ、今回は仕方ないんじゃないんですか。」
「うぅ~ん。ですから~、この話は、(過去の歴史・・・)に、端を発している訳であります。そのしわ寄せが今顕在化したといってもいいでしょう。もちろん、このようなことは予想されたので、私は、○○君にはファイルを渡してきちんと説明までしてあるのです。なのに、調べない。これは末期的症状です。」
彼は同僚の返答を待っている様子でした。でも、同僚としては「今回は仕方がない」という見解を述べているので、それ以外の提案があれば議論になるでしょうが、「末期的症状です」と言い切られても対応の仕様がないですよね。しかし、反応しない同僚にシビレをきらして、
「そうは思いませんか?」(執拗に返事を求める。しつこい。)
「はぁ。だから、今回、しっかりと組織としてけじめをつければいいんじゃないでしょうか。」と同僚。
「そうだね。俺はやだけどね。」(引き下がった。けど捨て台詞)
しばらくしてリーダーが戻ってきました。リーダーにも繰り返し同じ話をしていました。展開は同じなので割愛。
「ですから」は、基本的には説明の最後で「ですから、○○です。」とまとめます。ですから、それ以前の説明を要約しています。しかし、「ですから」以降が長い場合、これは暗に相手の理解していない点に言及している場合です。つまり相手の意見を暗に否定しています。それに対して意見を求められても、「そうですか。すごいですね。」くらいしかいえません。
誰でも自分を認めて欲しいという欲求がありますよね。そのためには、相手の見解も尊重しないといけませんよね。でも、「ですから~」さんは、相手の見解を否定して自分を認めさせようとしてしまっています。ですから、ネガティブなオーラを発してしまうのではないかと思います。 あと、ちょっと話し方がくどいっていうのもあるかも。
その後、
「浴室乾燥機って電気を無駄に使うんですよね~。あれは無駄。そう思いませんか?」
何故か急に妙な話題を振り出しました。いったいどういう仕事をしている人なのたちなのかな~。
「俺んち使ってるけど。花粉症予防にもなるみたいだし。」とリーダー。
(明らかに引いた。)
「そ、そういう使い方はありますね。確かに。なら仕方ないですよね。でも、あれは無駄ですよ。」
やっぱりリーダーはすご~いと思いました。でも、「ですから~」さんも自分の意見は決して曲げない。ある意味すごいのかも。
私ならどう接するかな。それから、自分も経歴だけは長くなっているから、過去の体験の価値観で人に接したりしていないだろうか。上司にいえないことを同僚に言って満足してしまったり。そういう部分はあるかもしれないな。
もうちょっと観察してみよう。
ですから~の続きは、以前はそうだけど今は違うと反論すればいいのでは。
でも、その方は簡単に自分の考えを曲げそうにないな。
上司が苦労するタイプですね。
by クレマチス (2008-06-12 23:47)
人間関係ほど難しいものはありません。
by よしあき・ギャラリー (2008-06-13 05:52)
ですから~さんがいるような環境はなかなか難しそうですね。本人は筋を通しているつもりなんでしょうけど、周りの環境の変化について行けてない感じがします。
私も、筋を通さないことはあまりやりたくない性格ですので注意せねば~(^_^;)。
by のろ (2008-06-13 07:00)
あはは。いますよね、こういう人(苦笑)
なまじ、過去の経験が邪魔をしてしまっていて、
今が見えなくなってしまう人も多いのではないかと思います。
前の職場のとき、私は「過去の経験」なんてたいそうなものがないので、
すぐに馴染めたのですが、一緒に配属されたベテランの先輩は、
なかなか馴染めずに浮いちゃってました(>_<)
by りょお (2008-06-13 14:51)
会社にもいろんな方がいますよね。
それを観察できるようになったこと、雰囲気になれてきていること、
回復への一歩なのではないでしょうか。
「過去の経験」生きることもたくさんあるけど、相手から
すればあまりにそれを前面に出しすぎるとひいてしまう
場面もあったりで、どう活かしていくか、ということについては
難しいところもありますよね。
そう思います。
by スワン (2008-06-13 22:53)
クレマチスさん
世の中、色々な人がいますね。
よしあき・ギャラリーさん
難しいから、上手くいった時に絆が強くなるんでしょうね。
のろさん
最近、電車のダイヤが改正になったらしく、その事も改悪だといっていました。やっぱり時代の変化に対応できにくい人なのかもしれません。
りょおさん
なまじっか経験があるとプライドみたいなのがついてしまって、上手く馴染めなくなることってありますね。
スワンさん
観察できることは回復していることなんだと前向きに考えています。ただ、自分の仕事に集中したい時にとなりが騒がしいと気が散ってこまってしまいます。(通常なら、そんなに騒々しいとは感じないレベルなんですが。神経質になっているのかもしれません。)
by satoshi_ (2008-06-14 19:56)