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どうせなら楽しく働きたい [うつ病]

オフィスってこんなに暗かったかな。

復職したての頃は照度のことが気になっていたので、その点はお昼休みに出来るだけ外に出ることで解決したのですが、もう一つは、空気のことです。空気というか雰囲気が暗いのです。

私のいる部署はこじんまりしていて、周囲は別の会社の人たちが仕事をしています。といっても資本は同じなので系列の会社です。でも何をしているのか全く分かりません。どういう経緯か分かりませんが、机の配置の関係で私達の部署だけ紛れ込んでしまっているのです。

系列の会社でも、その会社毎の雰囲気というのがあるので何ともいえないのですが、「ここは図書館かいな」と思うくらい静かな時があります。時々、社員同士話をしているのですが、何か暗い印象があります。

仕事にもようやく慣れてきて、でも、時々(度々?)頭がふやけてくるので、ぼんやりと外を眺めたり、周りで起こっている出来事を観察したりしています。

こうやって他の組織のことを眺めていられるのは貴重な体験です。でも、彼らも今月一杯で全員別のオフィスに移転するそうです。で、1フロア返却してコストの削減をするようです。なので、私達は同じ建物の中で別のフロアにお引越しすることになるようです。

会社は遊びに来るところではないけど、ここまで窮屈だったかなと感じます。やかましいところよりは静かな環境の方が私にとってはありがたいのですが、活気が感じられません。でも、みんな目は釣りあがってしまっていて、血走っています。

最近、新聞では原油や穀物が急騰していると報じられていますが、ネットで世界がつながったために、人間が息を抜く時間がなくなってしまったように感じます。東京やシンガポールのマーケットが終わると、ニューヨークで取引が始まって、その次はロンドン。で、数時間の内に価格が乱高下するんですから、休んでいる時間はないと思います。寝ていたら大損害を被ることだってあるでしょう。取引はマウスをクリックすれば出来ますからね。その影響は、直接そういった市場に関係していない人にも影響をしていると思います。

私は、何とか笑いながら仕事をしたいなと思っています。その方が人間らしくていいでしょう。デイケアに通っている時に自分はこんなに笑う人なんだと気がつきました。もう何年も笑っていなかった気がします。

で、とりあえず、携帯電話のアラームを終業時間にセットしてみました。流れる曲は「蛍の光」。でも、ひんしゅくを買ってしまいそうなので、♪ほた~・・・くらいで切ってしまいます。これでは、イントロ当てクイズじゃん! しかも、誰も気がついていないし。寒いな~。

何か、おもしろいことないかな~と考える今日この頃です。


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診察の日 [うつ病の治療]

昨日は診察の日でした。

何か最近、更新がなかなかできません。会社にいっている時間が増えてきて、家ではヘトヘトなのでパソコンに向かう時間が少なくなっています。訪問も急にペースダウンしてしまっていますがご容赦ください。

「で、その後どうですか?」

「水曜日から通常勤務になりました。9時から5時20分までが就業時間です。しばらくは残業しなくてよいといわれています。でも、勤務時間が長いな~というのが率直な印象です。今日が診察の日で救われたって感じです。」

「そうですか。それなりに手を抜くのも大事ですからね。ラッキーみたいな。そういうのもいいと思いますよ。後、会社向けの診断書ですけど、一応就業上の配慮は不要としておきました。会社のバックアップ体制もしっかりしているようだし、上司の方やあなたが記入した業務内容ならという大丈夫でしょうということです。」

会社の規則で、復職のときは、業務内容を上司及び本人がそれぞれ記載したものに主治医が意見を記載し、産業医が復職の可否を判断することになっています。実際は先に復職してしまいましたが、書類に残すことはルールなので面倒ですが仕方ないです。このような、書類の段取りをつけるのもリハビリのうちですね。書類に書いてあること自体は復職前に、口頭で行った内容です。

「週末にレクリエーションとかスポーツは? 会社の帰りに寄り道とかしてもいいですよね?」

「えぇ~! 会社を出ると疲れがドッと出てとにかく家に帰りたくなります。運動不足は気になっているのですが、週末に買い物がてら散歩する程度ですね。スポーツはしたいですが、今はきついです。ストレッチするくらいです。」

「そうですか。通勤するの自体も運動だけれど、デイケアの時の運動量からしたらずっと少ないからね。まあ、いいと思いますよ。」(何がいいのだ? とりあえずこの話題は先送り?)

「睡眠はとれていますか?」(やっぱり先送りだ。)

「復職前と比べると、頭が緊張しているというか、何か寝にくい感じがします。5月は毎週負荷が増えていっていたので、慣れれば落ち着いてくると思うんですが。」

「食欲は落ちてないですね?」

「はい。」(決めてかかるな! でも、放っておくと食べ過ぎちゃうんだよな~。)

「一ヶ月通ってみて自信みたいなものが出てきたかな?」

「そうですね。業務内容としても上手い具合に締め切りに追われなくてすむような内容ですし、何とか働けるかなという感じです。後、時短勤務だと特別待遇みたいで、なんか負い目を感じてしまうところがありましたが、残業免除とはいえ通常勤務まで出来たことはよかったと思います。産業医からも初めの3ヶ月は就業時間にいることが仕事と思っていてよいと言われています。ただ、その先、どう働いていくかは今は考えないようにしていますが、いろいろ悩むと思います。」

「働き方とか業務スキルとかですかね。人それぞれの個性がありますからね。寡黙だから仕事をしていないことにはならないし、よくしゃべるから仕事が出来ているというわけではないですよね。いろいろですよ。薬を飲みながら働いている人も沢山いますから。」

「そうですね。色々ですよね。」 自分らしく働けたらいいな。ただ、パッシブ(受身)でいると会社のペースに乗り込まれてしまいますよね。会社の空気を上手く右から左に受け流すようにしないと、また、淀みの中に入って行きそうな気がします。そのことは、追々考えることにします。ネガティブ思考に陥りそうなので。

とりあえず順調に会社に馴染めてきているので処方は変更なし。診察の間隔は、復職後週1だったのが、3週間後ということになりました。

坑うつ剤

SSRI系    パキシル10mg     就寝前1錠(変更なし)

SNRI系    トレドミン錠25mg    夕食後3錠(変更なし)

睡眠薬     ベンザリン錠5mg    就寝前2錠(変更なし)

               マイスリー錠5mg     不眠時1錠(変更なし)

マイスリーは不眠時といいながら、やっぱり常用しています。


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不完全な仕事 [うつ病]

復職して最初の日。とりあえず挨拶を済ませて、指定された席の引き出しを開けた時、まず目に入ってきたのはマイクロソフト社のデータベースソフト”アクセス”に関する参考書でした。初級編からマクロ編、関数編など5冊ばかり出てきました。アクセスのことはすっかり忘れていたので妙に懐かしく感じました。他にも色々入っていました。机の配置やフロアーは移動されていましたから、その都度、誰かが中身を移してくれていたんですね。

当時の私の仕事はいろんなデータを集めて分析して、それを元に上司と方針を決めて、それに沿って営業担当と折衝を行う、いわゆる中間管理職でした(部下なし)。そのため、毎日データとの格闘でした。そのデータを収集して管理するのに”アクセス”を使っていました。”アクセス”はデータベースソフトの一種です。データベースソフトというと、家庭では住所録のソフトが代表的ですが、そこに日付や売上高などのデータがくっついているものだと思っていただければいいでしょう。

メールアドレスが設定されるようになると、いろいろな指標がまとめられたものが送られてくるようになりました。日経や業界紙に載っている相場を一枚の表にまとめたようなものです。そういったシートが数種類あり、各部署がそれぞれ必要に応じて作成し、関係部署に送信しています。為替レートのトレンドなんかが含まれているものもあります。また、別のグループからは先月の販売実績が送られてきました。私のいる部署でも作成して送信しています。

そういうのを見ると、昔、こういった表をみながら、あーでもない、こーでもないと議論したものだなと思い出しました。自分が作った形跡が残っていたりして懐かしくなりました。また、送られてくるシートのいくつかは作成に携わったものなので、特に懐かしくなりました。その時に使ったソフトが”アクセス”でした。新聞のデータを入力していくと週報や月報が作成できるようにしていました。

復職してしばらく経つと、ようやく自分の所属する部門のLANフォルダーに対するアクセス権が設定されました。昔作った”アクセス”のファイルまだノコっているのかなと、恐る恐るフォルダーの階層を下っていくと昨年の夏くらいまでは使っていたようでした。最終更新日付が2007年7月だったので。私は休んでいたけど、私が作ったプログラムは、途中誰かのメンテナンスは受けたであろうけど頑張っていたのだなと妙に関心しました。

休職直前は何かよく分からなかった毎日でした。結果的に言うと、やはり休んだことで色々な人に迷惑を掛けたけれども、無理に働き続けて、誤った判断をしなくて良かったなと思います。「うつ病」は、その語感から心の病気と患者本人も感じてしまいますが、脳の機能が低下する病気です。だから、働こうとすれば、働けてしまいます。でも、誤った判断をしてしまう可能性はとても高くなります。事実、私は休職してから一年以上、明らかに無意味な固執に苦しむことになりました。もし、働いていたら、そのことで大きな損害を出したり、別の人を「うつ病」に追い込んでいたかもしれないと思います。

やっぱり病気の時は社会からは一定の距離を保つことが必要なんだと思います。私は「会社」から離れた生活に簡単に入ることが出来ますが、そうでない人もたくさんいるんだと思います。でも、なんとか一時期、離れられるものなら離れて欲しいなと感じてしまいます。私は復職して1ヶ月ですが、まだまだ病気とは付き合っていかなくてはいけないので、会社との距離も近づき過ぎないように気をつけないといけないなと思います。それぞれの人のストーリーの中で、適切な距離感を保つことが大切なのかもしれません。


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診察の日 [うつ病の治療]

「どうでしょう。無理してる感じとかありまか?」

それが分かれば苦労はしません。毎週1時間ずつ就労時間を増やしていっているので、「今までより楽か楽でないか?」と聞かれれば、楽ではありません。「それは苦ですか?」と聞かれれば、よくわかりません。乗り越えなくてもよい苦を感じているなら、それは無駄な我慢していることになります。

「よくわかりません。でも、今週は疲れました。」

今日は午後から診察の日でした。実際、金曜の午後が診察で救われた感じです。今週は水曜日から5時までが勤務時間となりました。朝は、10時からです。ともかく、今週も勤め上げました。「頑張った私を褒めてあげたい」気分です。

来週の水曜日からはいよいよ通常勤務です。勤務時間帯はある程度選択可能なのですが、他の人も9時から勤務なので、それに合わせるつもりです。朝のコーヒータイムは楽しみの一つとして定着しつつあったので、来週の月火は、いっそうのんびり過ごしてやるつもりです。(通常勤務になっても、更に早め出勤して、寄り道してもいいのですが、お金がかかるしね。)

「家に帰ってからはどうですか?疲れて何も出来ない感じ?週末スポーツするとかはまだ出来ない感じ?」

「はい、でれでれのどろどろであります。」

「それでいいと思いますよ。」(え! いいのか!)

「ご夫婦の関係はどうです?」

最近無かった意外な質問。「病気のことは理解してくれています。でも、会社に行くようになって家を空ける時間が多くなったので寂しく感じているかもしれません。」

「ご近所づきあいとかはあまりないの?」

「やっぱり、子供がいないとなかなかそういうことにはなりにくいです。転勤で関西から越して来ましたから。」

「なるほどね~。文化教室とか通ってみるとかしてみたらどうですかね。お友達が出来るといいですよね。週末は一緒に買い物とかしているんですか?」

「はい。買い物は一緒に行くことが多いです。」

「それなら、円満ってことですね。来週から通常勤務ですから、また、一週間後に来てください。それで、特に問題がなければ診察の間隔を空けていきましょう。」

ということで、処方は今までと変わらず、また、一週間後の診察となりました。

 

 


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オフィス環境は大事ですね。 [うつ病]

どうせなら働くなら、気持ちのよい環境で働きたいですよね。

まず、オフィスに入って感じたのは、「何か暗い」ってことでした。外から太陽の光は充分入るはずなんですが、ブラインドが下ろしてあったり、ガラス自体が紫外線カットガラスか何かを使っているらしく、なんとなく暗い感じがしました。オフィス環境としては、色々と配慮した結果なのでしょうけど。やっぱりお昼には建物の外に出たほうがいいなと感じました。(そのくせ、パソコンのディスプレーには蛍光灯がばっちり映り込んで見にくい事この上ありません。)

私は、基本的には机の上には何も置かない人です。以前は、必要最低限の業務関係の本だけを置いていました。でも、戻ってきた私には何か殺風景な感じがします。

ので、とりあえず

笹倉鉄平全版画集 1991‐2002

笹倉鉄平全版画集 1991‐2002

  • 作者: 笹倉 鉄平
  • 出版社/メーカー: 求龍堂
  • 発売日: 2002/09
  • メディア: 大型本

笹倉鉄平さんの絵葉書を持っていたので机に飾りました。

あと、温湿度計。車のタコメーターみたいで、お手ごろ価格だったので買ってしまいました。質感は値段からして重厚とはいえませんが、事務所で使うには充分でしょう。

TANITA 温湿度計 ブラック TT-535-BK

TANITA 温湿度計 ブラック TT-535-BK

  • 出版社/メーカー: タニタ
  • メディア: ホーム&キッチン

パソコン環境もようやく整い、だんだんと仕事ができる状況になってきました。まだまだアイドリングですけどね。エコはアイドリングストップですけど、ウツはアイドリングがたっぷり必要ですからね。


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